横浜市都筑区のデザイン事務所「グラッドワークス」の日記
個人デザイン事務所「グラッドワークス」の日常(と仕事)を書き綴るブログです。
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【超・基礎の広告写真撮影】花火の写真撮影をなるべく失敗しないためのデジカメ撮影術
おはようございます。デザイン事務所「グラッドワークス」です。

花火アップ

花火撮影の特徴は、何と言っても「長時間露光」

世間的にはお盆も近づいて来たという事で今回は花火撮影について書いてみたいと思います。
花火撮影の特徴は「長時間露光」、つまりシャッターが開いている時間を長くする事が多いということがあります。 どの程度開いておくかは周囲の暗さや花火の状況により変わりますが、短くても数秒間、長ければ20秒くらいシャッターを明けっ放しにする事もあります。

手持ち撮影でぶれずに済むシャッター速度(たとえば1/50秒)とかでは、 光の点が環状に並んでいるだけの写真になり、絵的につまらなくなりがちです。 そのため花火が破裂して、光の点(いわゆる「星」)が放射状に飛び散って行くその光跡を捕らえるのが、 花火写真撮影の一般的な撮影方法となっています。

使用するカメラとレンズ

花火を撮影するカメラは、ある程度絞りやシャッター速度が自由に設定できるものが使いやすいと思います。 特にシャッター速度は「バルブ撮影」と言ってシャッター(レリーズボタン)を切っている(押している)間シャッターが開きっぱなしになる機構を備えているものが望ましいです。

また、レリーズ(リモートボタン)を使えばカメラのぶれを抑えられるのでこれも用意したいところです。 「レリーズ」とはカメラとケーブルで接続したシャッターボタンのようなものです。

レンズは標準ズームで良いかと思います。 「炸裂する花火をドアップで撮影したい!!」という方は当然望遠レンズになるわけですが、難易度はかなり高くなります。

現地での撮影機材のセットアップ

先に書いたように花火写真の撮影は数秒〜十数秒の長時間露光撮影が一般的なので、三脚がないとどうにもなりません。 最近は「手ブレ補正」レンズが普及して来て多少遅めのシャッター速度でもブレにくくなって来ていますが、 さすがに1秒を超える露出時間では三脚を使用しないとどうしようもないと思われます。

ただ、三脚使用禁止の花火会場も多いので注意が必要です。三脚を低くセットして、カメラの高さが座ったときの自分の頭の高さを超えなければOKという場合も多いので、会場の警備員の方にあらかじめ聞いてみても良いかもしれません。

なお、細くて華奢な三脚に重い一眼レフをセットするとぐらぐらして三脚を使ったのにブレた写真になってしまった…という事があります。 三脚はカメラの重量に合ったものを使用しましょう。

カメラの設定

カメラの感度設定は、通常、そのカメラの一番低い感度設定に固定で良いです。 花火自体は結構明るいので、感度を上げる必要はあまりありません。
撮影モードはマニュアル(Mモード)が基本。絞りはf/11〜16くらいまで絞り込んでおきます。

ピント合わせ(オートフォーカスはほぼ使用不能)

ピントはマニュアルが基本となります。オートフォーカス(AF)は花火撮影ではほぼあてになりません。 距離計の表示があるレンズもあり、そういう場合は無限遠(∞)に合わせれば良いのでは?と思われそうですが、 それほど遠くない距離の花火を撮影するときは無限遠では少しピントが甘くなるかもしれません。

確実性が高いのは、花火開始前の明るいうちに花火の距離と同じくらいと思われる建物などにAFでピントを合わせておき、テープでフォーカスリングを固定しておき、フォーカスモードをマニュアルフォーカス(MF)に切り替えておくのがおすすめです。 テープは粘着力が強すぎるとレンズにノリが残ったりしそうで怖いですし、粘着力が弱すぎるとズームリングを固定できないので、あらかじめ程よいものを探しておきましょう。

ただ、ズームレンズではズームを変更すると、合焦点が変わるものがあるので、その辺は要注意です。 花火が始まったらズームも変えないようにするのが安全かと思われます。

シャッター速度の調節

シャッターは先に書いたように「バルブ撮影」となります。
シャッターを開けるタイミング、閉じるタイミングはすべて撮影者のコントロールとなります。 花火が打上り、光の尾を引きながら上昇して行き、空中で破裂、光の点(星)が放射状に広がって行き、消えるところまでシャッターを開き続けると、多分十数秒は開きっぱなしになります。

どのタイミングでシャッターを開き、いつシャッターを閉じるかはいろいろ試してみてください。 露出時間が長くなりすぎると露出オーバーの写真となってしまいます。 場合によってはNDフィルタを使う必要があるかもしれません。

ホワイトバランスの設定

ホワイトバランスは「オート」でRAWデータで撮影して、後からRAW現像ソフトで調整するのが安全かと思います。
「RAW現像って何?」という方はこちら(過去記事)を参照願います。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
Photoshop CS5.1のRAW現像機能で人間の眼で見た風景を再現

「花火の撮り方」を解説した本やウェブサイトを見ていると、ホワイトバランスは「太陽光」が良いとされている場合がありますが、「太陽光」だとオレンジ色っぽく写る傾向が強いように思います。 個人的にはRAWデータで後加工をしないのであれば、「蛍光灯」が見た目の印象に近い色が出るように思います。 もうちょっと具体的に書けば色温度3800〜4200度くらいの範囲が良いのではないかと。 ただ、花火の種類によってもホワイトバランスの適正値は変化するので、 RAW撮影して後から追い込むのがおすすめではあります。

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