横浜市都筑区のデザイン事務所「グラッドワークス」の日記
個人デザイン事務所「グラッドワークス」の日常(と仕事)を書き綴るブログです。
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【超・基礎の広告写真撮影】デザイン制作物用に写真を支給して頂く時にご注意頂きたい3つのポイント
おはようございます。デザイン事務所「グラッドワークス」です。

クライアント様の撮影された写真も広告に使用できる場合があります。

当事務所、グラッドワークスでは広告のデザイン制作に必要な写真撮影もしていますが、 クライアント様の撮影された写真も必要に応じ、使用させて頂いております。

コンパクトデジカメやスマホで撮影した写真でも条件が良ければ広告に使用可能です。 チラシやパンフレット等の広告印刷物に使用できるかどうかについて、必要なポイントは主に下記の3つがあります。

【1】ちゃんとピントが合っていること
ピンボケは後加工でもどうしようもない場合がほとんどです。
商品の写真を撮影したのに、背景の方にピントが合ってしまっている、ということも意外に多いので要注意です。 あと、手ブレや被写体ブレも救済は困難です。

【2】画像サイズが充分あること
印刷物の必要解像度はパソコンの3〜5倍程度必要です。
パソコン画面で十分なサイズがあるように見えても、印刷物で使うとぼやけた感じに印刷されてしまう場合があります。 ホームページなどで使う分には良いのですが、チラシやパンフレットなどの広告印刷物に使用する画像は、かなり大きめのものをご用意頂くのが安全です。
詳しくは下記を参照ください。

ホームページに載せている画像をダウンロードしても、印刷物には使えない!?

【3】明る過ぎたり、暗過ぎたりしないこと
明るさや色調は専用の画像加工ソフトにより後加工である程度補正できますが、極端に暗く写っていたり、明る過ぎたりすると後加工でも補正しきれない場合があります。
特に室内で明るい窓を背景にしている人物などはかなり暗く写ってしまう事があります。
光の当たる向きは写真の印象を左右するものでもありますので、広告の内容に合った光の当たり方になっているのが理想です。

広告掲載用の写真撮影に役立つ知識

商品写真などでは望遠での撮影が基本ですが、スマートフォンのカメラはどちらかというと広い範囲が写る広角レンズになっています。そのため、スマホのカメラで撮影すると遠近感の歪みが強くて、商品の説明用には使いにくくなりがちです。

カタログに載っているような写真にしたい場合は、望遠用のアダプターなどを使用するか、望遠撮影のできるカメラを使って撮影されるのがおすすめですが、望遠撮影は手ブレの影響を受けやすくなるなど、別の問題も発生しがちです。

また、撮影にあたっては普通にカメラを構えるだけでなく、少し腰を落として低めのアングルで撮ってみると、広告用写真としてより見栄えのする写真になる場合もあります。

もちろん既に撮影済みの写真もこのブログ記事前半で挙げた3つのポイントを満たしていれば、チラシやホームページに使用できる可能性が高くなりますので、広告制作の一環としてご相談ください。

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伝えたいイメージをカタチにする、デジタル広告写真に本格デザインをプラス。「デザインと写真の合わせ技」による、高いクオリティの制作物をご提供。広告宣伝ツールのレベルアップをお考えの方は、ぜひご相談ください。
神奈川県横浜市エリアの印刷物&ウェブデザインと写真撮影はグラッドワークスへ

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【写真撮影術】肉眼で見たイメージをデジカメ画像で再現する「HDR」加工

写真の白飛び、黒潰れをどうするか?

おはようございます。デザイン事務所「グラッドワークス」です。

今日は以前のブログで少し紹介したHDR(high dynamic range)加工について書いてみたいと思います。

下記は近所の公園にて撮影した画像です。(Nikon D700 + 28-300VRレンズ使用)

HDR作成1.jpg

朝日に照らされた景色と雲が良い感じだったのでシャッターを切ったのですが、 眩しい朝の太陽が低い角度から照りつける中、逆光気味で撮影したため、空は色が薄く、 日陰になった部分はかなり暗く写ってしまいました。

オート設定していたニコンADL(後述)によって白飛び、黒潰れが多少緩和されていますが、それでも少々厳しい。

肉眼で見た印象とはかなり異なります。


「HDR加工」の下ごしらえ

そこで「HDR加工」を施します。

HDR(high dynamic range)加工とは、明るいところを白飛びさせずに、暗いところも明るくする合成加工です。カメラ画像の明るさ〜暗さの階調表現の幅(ダイナミックレンジ)をデジタル処理によって大幅に拡張しようというものです。「HDR加工」については、以前のブログで少し紹介しましたが、具体的な話は全くしていなかったので、今回は少し踏み込んだ話を書きたいと思います。

まずは今回撮影データのRAWデータ(これも後述)を用意し、RAW現像ソフトで露出補正をプラス2.0に変更して書き出します。

HDR作成2.jpg

元の写真では潰れ気味だった影の部分の階調が判別できるようになりましたが、 空や建物の明るい部分はハレーションを起こしたように白飛びしています。


次に露出補正をマイナス2.0に変更して書き出します。

HDR作成3.jpg

明るい空の雲の濃淡や色彩も再現されています。 が、暗い部分はほぼ黒潰れ状態。


これで元の画像を含めて、3枚の画像ができました。

HDR作成4.jpg


コンピューターで「トーンマッピング」

この3枚を「トーンマッピング」という手法を使用して合成します。

元の画像で暗かった部分は、明るく補正した部分のデータを使い、 元の画像で明る過ぎた部分は暗く補正した部分のデータを使用して、 コンピューターで合成加工を掛けます。

そうしてでき上がったのが、下記の画像です。

HDR作成5.jpg

空の色彩、橋の影の部分、左下の木の葉の階調などがまんべんなく再現されています。 元画像に比べると、肉眼で見たイメージに比較的近くなっています。


iPhoneや一部のデジタルカメラに搭載されている「HDR撮影機能」は、カメラ側でこの作業を自動的に行ってくれる機能です。ただし、専用ソフトを使用して後加工を行う方が、トーンマッピングの種類や強度などを自由に選べ、より理想に近いイメージを追求できるという利点があります。何事も、こだわり始めると急激に手間暇掛かってしまうという事ですね。。。^^;
※「HDR」イメージの作成方法は他にもありますが、それに付いてはまたの機会に書きたいと思います。


【後述・1】「ADL」について

ニコンのカメラには「ADL(アクティブ D-ライティング)」という機能があり、 明るいところが真っ白に飛んでしまったり(白飛び)、 暗いところが真っ黒に潰れてしまう(黒潰れ)を軽減する機能があります。

(※「ADL」も広義的には一種の「HDR」と言えなくもないのですが、今回は別物として扱いました)

今回の撮影では、この「ADL」はカメラ側で自動で設定する「オート」で撮影しています。

強い陽射しの中、逆光気味で撮影したこの画像は、「ADL」がかなり強く働き、白飛びや、黒潰れは軽減されています。


【後述・2】「RAWデータ」について

ケータイのカメラやコンパクトデジカメなどで撮影した画像は大抵「JPEG」という形式のデータです。

この「JPEG」は余計なデータを削ぎ落とした「軽量化データ」なので、明るさや色彩を弄ると色彩や階調の滑らかさが破綻しやすいという欠点を持っています。

このため一部のハイエンドデジタルカメラでは、余計なデータを削ぎ落とす前の生データである「RAWデータ」を記録する機能があります。 この「RAWデータ」は膨大な色彩の情報を保持しており、明るさや色彩を変更しても、破綻しにくいという特長があるので、 今回のように大きく露出補正を変更しても、JPEGデータよりもより豊かな階調を再現してくれます。

このように「RAWデータ」は写真撮影の限界を大きく拡張してくれる有難いデータ形式ですが、データサイズが大きく、大容量のメモリーカードが必要であったり、JPEGやTIFFなどといった汎用画像データ形式に変換する作業(いわゆる「RAW現像」)を行ってやらなくてはならないなどの欠点もあります。

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【デザイン制作】PhotoshopによるFacebookタイムライン用カバー画像

うれしくもあり、悩むところでもある「カバー写真」

おはようございます。デザイン事務所「グラッドワークス」です。

Facebookのタイムラインがスタートしました。すでに全世界で大勢のFacebookユーザーの皆さんが設定されています。自らの誕生から現在までを時系列で表示できてなかなか面白いのですが、問題はページトップに表示されることになる「カバー写真」をどうするか?これまでのプロフィール画像より遥かに広大な、幅850ピクセル×高さ315ピクセルの面積が使えてしまうのは、うれしくもあり、悩むところでもある訳で。

「デザインと写真撮影の合わせワザ」がグラッドワークスのウリだと思っているので、自分で撮影した画像をデザインして使う事に決めました。

以下、Photoshopによるカバー画像制作の工程です。
Photoshopを使っていない人には意味不明な単語が頻出しますがご了承くださいませ。m(_ _)m


まずは土台作り

まずは既にタイムラインを設定済の方の個人ページ画面をキャプチャさせていただいて、Photoshopで開き、画像部分を設定します。

カバー画像制作1.jpg

黄緑色の部分が問題の「カバー写真」部分です。

ガイドを引いて計測してみると、何度測っても、幅は851ピクセルある。。。
850ピクセルじゃないのか?

左下のオレンジ色の部分は顔写真の入る部分です。1辺125ピクセルの正方形。白いフチの部分も含めて別レイヤーにしておきます。


デザイン開始

ちょうどクリスマスシーズンという事もあり、先日撮影して来た表参道イルミネーションの写真を配置しました。

カバー画像制作2.jpg

先ほど塗っておいた黄緑色のエリアを自動選択ツールで範囲指定してクイックマスクを作成。

画像とマスクのリンクを切っておけば画像のトリミングは自由に変更できます。トリミング位置が決定したらアンシャープマスクをかけてシャープネスを維持します。


画像下にひしめいているクルマは渋滞しているみたいでいまいちな印象なので、木目画像で隠して…

カバー画像制作3.jpg

クリスマスらしく、西欧風味な飾り罫でデコレーション。
スクリプト系のエレガントな書体を使用してメインの英文を書き込みます。


仕上げと書出し

イルミネーションの色に合わせて、文字に発光しているような効果を掛けます。

カバー画像制作4.jpg

周囲の飾り罫もくどくならない程度に少しだけシャドウを付けて立体的にしました。
背景のイルミネーション写真の色調も整えます。


カメラ(ニコンD700)の画像を切り抜いてから配置。こちらもアンシャープマスク掛けて、イルミネーションの色調に馴染むようにアンバー系の色調に補正。背景に埋没しないように少し発光の効果を掛けます。

カバー画像制作5.jpg

木目画像の上にも挨拶文を書き込み、こちらもシャドウ等の立体的な処理をかけます。

デザインの基本は「揃えること」なので、イルミネーションの電球色LEDの色に合わせ、全体をアンバー系の色調にまとめて行きます。


キャプションなどの文字を書き込んで、ひとまずデザインは完成です。

カバー画像制作6.jpg


完成したら、画像を切り出します。幅851ピクセル×高さ315ピクセルのスライスを切って、別レイヤーにしておいた顔写真の入る場所は非表示にして80%のjpg画像で書き出して完成…となります。

カバー画像制作7.jpg

サイズが公称値(?)と1ピクセル違うのが少々心配でしたが、全く問題なく使用できました。
クリスマスが過ぎたら多少アレンジして年内はこの画像を使う予定です。(^-^)

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【超・基礎の写真撮影】滝とシャッター速度と絞りの関係

シャッター速度による写りの変化

おはようございます。デザイン事務所「グラッドワークス」です。

今回は滝とシャッター速度と絞りの関係について書いてみたいと思います。
(以前別ブログで書いた記事を加筆訂正しています)

華厳の滝.jpg

上の写真は春に日光へ行った時に撮影した、華厳の滝です。
ほぼ正面から強い陽射しが照りつけ、滝壺には虹ができています。

シャッター速度は8分の1秒。かなり遅め。三脚がないとちょっと厳しい速度です。
水の流れている様子を表現しようとして、シャッター速度は可能な限り遅くしています。
シャッター速度をいろいろと変えて撮影してみました。

シャッター速度比較.jpg

左から
A…シャッター速度:1/400秒(絞り:F2.8)
B…シャッター速度:1/25秒(絞り:F11)
C…シャッター速度:1/8秒(絞り:F20)

シャッター速度による滝の流れの映りの変化がわかると思います。
もちろん、どの速度域を使うかは撮影者の自由ですが、通常の滝の撮影では、流れをブラして撮るのが一般的ではあります。


絞り過ぎはお勧めできないのですが…

ちょっとマニアックな話をすると、 「C」の写真は「B」の写真より背景の岩盤の描写が微妙に落ちてます。
これ、「回折ボケ」ですね。F20は絞り過ぎのようで。。。(許容範囲ですが)

「絞りって何?」という話はまた別の機会にする事にして、 やっぱり絞りはF8〜F11程度までにしておくのが安全かと思います。
※ただ、風景写真の写真集など見ていると、結構F22とか使って撮影された作品を見かけます。 多少描写が悪化しても被写界深度の深さを優先する・・・という事なんだろうと勝手に解釈しています。

NDフィルタで強制的にスローシャッター

なお、滝の撮影は早朝や夕方など、明るすぎない時間帯の方が趣のある写真になりやすいので、 可能であれば、そういった時間帯で撮影されるのがオススメではあります。 今回のように明るい状況だとなかなかシャッター速度を下げられないので、レンズにはNDフィルタ(減光フィルタ)を被せています。

NDフィルタというのはカメラのためのサングラスのようなもので、 光の量を減らして、長くシャッターを開いていても露出オーバーになりにくくできるアイテムです。
シャッター速度をコントロールするには結構重宝しています。

これです↓

NDフィルタ.jpg

写真は今回使用した「ND-8」フィルタ。光の量を8分の1にする事ができます。
※NDフィルターを購入される場合は使用するレンズに合ったサイズのものをお選びください。

またこれよりさらに強力に光の量を400分の1にできる「ND400」なんていうものもあります。
光量落としまくってシャッター速度が数分間になると、意外と面白い写真が撮れたりします。

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【超・基礎の広告写真撮影】一眼デジタルカメラの構造とイメージセンサーサイズの話

本格的に写真撮影やるなら知っておきたい話

おはようございます。デザイン事務所「グラッドワークス」です。

今回は本格的に写真撮影やるなら知っておきたい、デジタル一眼カメラの構造とセンサーサイズの話を書いてみたいと思います。

以前アメブロ版「Simple Vision」で書いた話を加筆訂正したもので、広告制作業に関わるプロのカメラマンでなくとも、ある程度デジタル一眼レフを使用して写真撮影をやっている人には「何を今さら」な話ですがご了承くださいませ。

まずはカメラの構造について

デジタル一眼レフの構造を簡略化した図を作りました。

一眼レフ断面図1.gif

通常、シャッターを切っていないときの一眼レフカメラの各構成要素は上の図のような位置関係になっています。

中央にあるミラーが斜め下に下がっていて、レンズから入って来た光を上に反射させています。
反射した光はペンタプリズム(ペンタダハプリズム)でひっくり返されて、ファインダーで見る事ができます。ややこしい軌道を通っているのは、ミラーで反射した像はまさに「鏡像」であり、つまり左右逆であるため、更にもう一度左右を逆にして「正像」にする必要があるからです。(エントリー機では「ペンタミラー」で代用している場合もあります)

この状態ではミラー後方(この図では右側)のシャッター幕は閉じていて、赤く示したイメージセンサーは覆い隠された状態です。

で、シャッターを切った瞬間が次の図。

一眼レフ断面図2.gif

シャッターを切るとミラーは水平の位置に跳ね上がります。
同時にシャッター幕(先幕)が開いて、イメージセンサーに光が当たります。つまり「露光」します。
ミラーが水平の位置に跳ね上がっているのは一瞬の間ですが、その一瞬はファインダーは真っ暗になります。

一眼レフ断面図3.gif

露光が終わったらシャッター幕(後幕)が閉じ、露光が完了します。シャッター幕の「先幕」が開き、「後幕」が閉じるまでの時間が「シャッター速度」となります。露光完了直後にミラーは元の位置に戻ります。

このミラーで反射(reflection)させる構造から、一眼「レフ」と呼ばれる訳です。写真に写る像そのものを、ファインダーで確認できるというメリットがあります。

ミラーがないレンズ交換式カメラは「レフ」を抜いて、単に「一眼カメラ」と呼んだりします。

で、上記の画像をGIFアニメ画像にしました。↓

一眼レフ動作イメージ.gif

つまり一眼レフというのはシャッターを切る度にボディの中でミラーがパカパカと動きます。
このミラーの動くスペースを確保しなくてはならない事や、大きなペンタプリズムを必要とする事も、一眼レフがあまり小型化できない理由の一つになっています。そしてデジタル一眼レフではさらに電子回路がたくさん入っているのでさらに肥大化してきています。

最近話題の「ミラーレス一眼」と呼ばれるカメラは、この「ミラー」と「ペンタプリズム」を持たないため、比較的軽量コンパクトにできます。(でもオートフォーカスが遅いなどの弱点もあります)

さらにコンパクトデジカメになると、シャッターを上のような物理的に光を遮蔽するものではなく、電子式なON/OFFで行うものになっているものは非常にコンパクトにできます。 ただ、レンズ・絞り・シャッター・イメージセンサーの関係は基本的に同じです。


ここからイメージセンサーサイズの話です。

カメラによってイメージセンサーの大きさは、かなり違います。
手元にあるカメラを使って、センサーサイズ比較図を作ってみました。赤い四角でカメラに対するセンサーサイズを示していますが、サイズは結構適当です。それぞれの比率はかなり正確なはず。

センサーサイズ図.jpg

Nikon D700…35mmフルサイズセンサー
Canon EOS 40D…APS-Cセンサー
Canon IXY10…1/2.5型センサー

ちなみに、ニコンは35mmフルサイズを「FXフォーマット」、APS-Cサイズを「DXフォーマット」と呼んでます。


センサーサイズが違うと何が違うのか?

よく言われるのは「大きなボケが得られる」とか、「多少暗いところでもちゃんと写る」という事ですが、自分で使って感じるのはそれ以外に「階調の豊かさ」を強く感じます。明暗差のある状況で撮影した場合、大きなセンサーを積んでいるカメラの方が、より明るさの違いをきめ細かく、また色調豊かに表現できていると思います。

ただ、イメージセンサー以外にも画像処理装置の性能や設定の違いもあり、さらに装着するレンズの性能も絡んでくるので、「センサーさえデカけりゃイイ!」…というコトにはなりません。また、イメージセンサーが大きくなると、それに合わせてミラーも、ペンタプリズムも、レンズも大型化する傾向にあるため、システム全体が大きく、重く、高額になりがちです。

大きなエンジンを積んだクルマは高速道路を快適に走れても、近所にチョイ乗りする時は軽自動車の方がラク・・・という感じかと。

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